MAI-Ryukyusとは?

本プロジェクトMAI-Ryukyusは、日常生活の中でもっと琉球のことばが話せるようになりたい成人(新しい話者)をサポートするために、下記のマスター・アプレンティス言語学習プログラム(MAP)にヒントを得て2019年夏から実施しているマスター・アプレンティス・イニシアティブ(MAI)という取り組みです。沖縄県中頭郡読谷村出身の筆者の博士課程プロジェクトの一環として始まりましたが、現在ではその域を超えて徐々に活動が広がっています(筆者が取り組みを始めるずっと前から、同じように琉球のことばを吸収しておられる新しい話者はいらっしゃいます)。

本プロジェクト参加希望者の年齢や居住地は問いません。また、必ずしも琉球諸島にルーツがある必要もありません。故・中村哲さんが日本記者クラブの会見で紹介された「照一隅」(一隅を照らす)のように、琉球諸島に伝わる暮らしや価値観、ことば、そして琉球社会の未来への歩みに寄り添うことが、ご自身のルーツを見つめ直すきっかけにもなると嬉しく思います。また、グローバル化で多様性がどんどん乏しくなっていることが指摘されていますが、そのような環境で人生の袋小路に立たされたとき、こうした経験が突破口を見つける糸口になるかもしれません。

ただし、本プロジェクトの最終目標は、新しい話者琉球諸語話者から受け継いだ記憶と生きたことばの財産を未来を担う次世代に引き渡していくことにあります。MAI-Ryukyusの次の段階として1000 Homes Initiativeに移行してゆけたらよいなと願っています(世代間継承に取り組むご家庭が1000家庭に達することを目指します)。これは、マオリの方たちの取り組みを参考にしたものです。

 

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更新日:2020年6月9日

文責:ズラズリ美穂(旧姓:上地)

ロンドン大学東洋アフリカ研究学院

言語学博士課程在籍