横のつながり
MAI-Ryukyusは、
・ 新しい話者同士の横のつながり、
・ 身近な話者と過ごす時間、
・ 資料と専門家のサポート
の3つの柱で成り立っています。
このページでは、「新しい話者同士の横のつながり」について説明します。
琉球諸島には、日本への併合以降、「方言」撲滅運動や「標準語」励行運動によって、琉球のことばを話すことが積極的に弾圧された歴史があります。したがって、琉球諸語話者は現在でも琉球のことばを話すことに心理的苦痛を感じることがあります。
また、現在でこそ、地域のことばの大切さが提唱され、琉球のことばを学ぶことが好ましく受け止められる機会も増えてきましたが、その大半は伝統芸能や祭事といった特別な場面に限られます。もともと琉球のことばを話していた話者同士ではない新しい話者が突然、日常生活の中で琉球のことばを話してコミュニケーションを取ろうとしたり、伝統的な暮らしや価値観に心を動かされて立ち居振る舞いが変わったりすると、途端に周囲にいぶかしがられ、新しい話者自身も戸惑いを感じてしまう場面が稀ではありません。
しかし、新しく触れたことばや価値観を本当に自分のものにするためには、そのことばや価値観でしっくりくる自分らしさが見つかるまで、自由に試行錯誤できる「体験」が必要です。周囲の目を気にせずそうした試行錯誤ができる場が、新しい話者同士のスペースです。
また、時代とともに生活様式が変わったり、これまで存在しなかった新たな概念が生まれたりして、伝統的な琉球のことばには存在しなかった新たな表現が必要になることも多々あります。そうした表現についても、伝統的な話者だけでなく、他の新しい話者と話し合う機会が得られます。
身近な話者と一緒に過ごす時間と並行して、新しい話者同士の交流も楽しんでみてください。意見交換フォーラム(作成中)も是非ご活用ください。
更新日:2020年6月7日