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初めての方へ:「身近な話者との時間」の過ごし方

「身近な話者との時間」の過ごし方は非常に個人的なものであり、とてもマニュアル化できるものではありませんが、どこから何に手をつけていいかわからない場合は、下記を参考にしてください。

(1) 身近にどんな話者がいるかマッピングする。

(2) どんなふうに一緒に過ごしたら(どんなお手伝いをしたら)喜んでもらえそうか考えてみる。

例:庭仕事、畑仕事、大工仕事、手作業などを手伝う、料理をする、話し相手になる、など。

※新型コロナウイルスなどの影響で訪問を控えたほうがよい場合は、何か安全な代替手段がないか考えてみる。下記にリストアップしたアイデアの種類によっては、遠く離れた話者とも電話やLINEなどのやり取りを通して達成可能なものがあります。

(3) それぞれの話者と、一緒に過ごせそうな時間を定期的に確保する。

(4) 打ち解けるまでは無理をせず、良好な関係を築くことに専念する。

黙々と作業をした方が話者にとって心地よい場合は無理に話さなくてよいが、会話が成立しそうであれば15分くらい話してみる。例えば、5分はとにかく相手の話に耳を傾け、5分は相手の話の内容に質問を投げかけ、5分は自分が思ったことや感じたことを付け加える、など。

例:作業の仕方を教えてもらったり、話者の様々な人生の物語や世間話などに耳を傾ける、など。

(5) 打ち解けてきたら、〇〇って琉球のことばで何ていうの?と訊いてみる(下記のアイデアを参照)。

話者が過去に琉球のことばを話すことで嫌な思いをしたことがある場合、抵抗を示すことも多い。話者が胸の内に秘めてきたその思いをゆっくり聞き尽くすつもりで接する。あなたの働きかけが、話者の心の痛みを癒し、深い愛着を持っている自分のことばに自信を回復するきっかけになることがあります。

また、琉球のことばが流暢に話せない相手に対してはうまく話せない話者も多い。様々なアイデアを試してアプローチしているうちに、だんだん話せない相手に話しかけることに慣れてくる場合もあるので、焦らず、その時できることに専念する。

(6) 新しい話者同士で自分の体験や悩みをシェアする。失敗したり、うまく行かないことがあっても、むしろ、それが新たな気づきをもたらしてくれることが多いので気にしない。

(7) 自分に今必要な資料の提供や専門家のサポートも受ける。

​続きを読む:

ことばを教えてもらうためのアイデア集(随時更新予定) 

※ ​現在、博士研究プロジェクトの一環として、MAI-Ryukyusの有効性と課題について詳細な分析を進めています。「身近な話者との時間」を報告または録音してくださる方のご協力を求めています。ご興味のある方は研究に参加するをご覧ください。

更新日:2020年6月7日

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